「ズボンがつんつるてんになってるよ!」
子どものころ、親にこんなふうに言われた経験がある方、多いのではないでしょうか?
でも、改めて考えると「つんつるてん」って何?どこの言葉?と気になることもありますよね。
この記事では、「つんつるてん」の意味や語源、使われている地域、似た言葉などを詳しくご紹介します。
目次
「つんつるてん」の意味は?
「つんつるてん」は、主に以下のような意味で使われます。
- 袖や裾が短くて、肌が見えてしまっている様子
- 髪の毛がまったくない、つるつるの状態(坊主頭)
「つんつるてん」の使用例
- 「成長してズボンがつんつるてんになっちゃった」
- 「あの人、頭がつんつるてんだね」
どちらも「短い」「つるっとしている」といったイメージが共通しています。
実は方言じゃない?「つんつるてん」は全国共通の俗語!
結論から言うと、「つんつるてん」は方言ではありません。
全国的に使われている俗語・話し言葉に分類されます。
地域による使用の違い
- 関西・中部地方:よく使われる。日常的に聞くことが多い。
- 関東・東北・北海道など:あまり使わない or 古めかしい印象を持たれる。
この地域差があるため、「えっ?これって方言だったの?」と思ってしまう人がいるんですね。
「つんつるてん」の語源は?可愛らしい音の組み合わせ
「つんつるてん」という言葉の語源ははっきりしていませんが、いくつかの説があります。
擬音・擬態語がルーツ?
「つん」「つる」「てん」などの音は、日本語でよく使われる擬音・擬態語の一部です。
- つるつる:滑らかな様子
- てんてん:点が並ぶ様子
- つん:尖った・短く切れた印象
これらが組み合わさって、「短くてつるっとした状態」を表す言葉になったと考えられています。
江戸時代にはすでに使われていた?
一部の文献や落語などには、江戸時代から「つんつるてん」という表現が登場しています。
古くから親しまれてきた言葉という説もあります。
若い世代には通じる?SNSではどう使われてる?
最近の10代〜20代では、「つんつるてん」という言葉はあまり使われていないようです。
若者の反応
- 「親が使ってたけど、自分は言わない」
- 「レトロでかわいい言葉だと思う」
SNSでの活用も?
一部では、「つんつるてんコーデ(=丈が短めのファッション)」や「つんつるてんヘア」など、ユーモラスに使われる場面もあります。
レトロでユニークな響きが再評価されつつあるかもしれません。
「つんつるてん」と似てる言葉いろいろ
似た意味や響きを持つ日本語もいくつかあります。
「つんつるてん」と似てる言葉:ちんちくりん
服装や体型が寸足らずでバランスが悪い様子。
例:「その服、ちょっとちんちくりんじゃない?」
「つんつるてん」と似てる言葉:ぱっつんぱっつん
服がきつすぎて体にぴったりしすぎる状態。
例:「そのシャツ、ぱっつんぱっつんやな」
「つんつるてん」と似てる言葉:すっからかん
中身がまったくない、空っぽの状態。
例:「財布がすっからかんになった…」
どれも語感が面白くて、思わず口にしたくなる言葉ばかりですね。
まとめ:「つんつるてん」は全国共通のユニークな日本語!
「つんつるてん」は方言ではなく、全国で通じる楽しい言葉です。
関西や中部では日常的に使われていますが、地域差があるため「方言っぽく」感じる人も多いようです。
ちょっとレトロで、親しみやすいこの言葉。たとえば、こんな場面で使ってみては?
- 成長して服が小さくなったとき
→「ズボン、つんつるてんになってるよ〜!」 - 坊主頭を見たとき
→「おお、つんつるてんやん!」
言葉一つで、会話が和んだり笑いが生まれたりするのって、素敵なことですよね。
下記を参考に、「つんつるてん」の意味や使用地域についての理解を深めることができます。
「つんつるてん」の語源や使用例について詳しく解説しています。
「つんつるてん」が方言かどうか、また使用地域についての考察がされています。
「つんつるてん」の使用地域や方言としての位置づけについてのQ&Aが掲載されています。