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生徒会スローガンとは?目的・作り方・実例を交えて徹底解説!

中学・高校で生徒会に関わっていると、「今年の生徒会スローガンを決めよう」「スローガン募集します!」といった話を耳にすることがあるでしょう。

 

では、そもそも生徒会スローガンとは何のためにあるのでしょうか?

 

簡単に言えば、その年の生徒会の“目標”や“思い”を一言で表現するキャッチフレーズです。

 

学校全体がひとつの方向へ進むための“旗印”とも言える存在で、文化祭・体育祭・日常の取り組みにもつながる大切な指針となります。

 

スローガンの主な役割と目的

スローガンの役割・目的① 生徒会活動の“方向性”を示す

スローガンがあることで、メンバーや先生たち、さらには全校生徒にも「今年の生徒会はどんなことを目指しているのか?」が伝わります。

 

スローガンの役割・目的② 生徒の意識を一つにする

学年やクラスを超えて、「同じスローガンのもとに頑張ろう」という気持ちを共有することができ、学校全体に団結力が生まれます。

 

スローガンの役割・目的③ 行事や活動のテーマとして活用される

体育祭、文化祭、ボランティア活動、あいさつ運動など、あらゆる行事でスローガンが掲げられることによって、意義のある行動が生まれやすくなるのです。

 

生徒会スローガンを作るときのポイント

スローガンはたった一言ですが、その言葉にどれだけ思いや意味を込められるかが重要です。

 

以下のポイントを押さえながら作ると、説得力のあるものになります。

 

生徒会スローガンのポイント1. 誰に向けた言葉なのかを意識する

  • 生徒全体?
  • 同じ生徒会メンバー?
  • 後輩たち?
  • 先生や地域の方?

 

誰に届けたいメッセージなのかを明確にすることで、言葉選びがブレずに済みます。

 

生徒会スローガンのポイント2. 目標・課題・ビジョンを言葉にする

「もっと元気な学校にしたい」「意見が言いやすい雰囲気にしたい」「みんなが笑顔になれる学校へ」など、今の学校に対して自分たちがどう変えてい

きたいのかを具体的に考えましょう。

 

生徒会スローガンのポイント3. 覚えやすく、インパクトのある言葉を使う

短くても覚えやすい、語感が良い、ポジティブな印象を与える言葉が理想的です。

たとえば「挑戦」「つながり」「進化」「一歩」「未来」「笑顔」などは、よく使われる人気ワードです。

 

生徒会スローガンのポイント4. 漢字とカタカナ・英語のバランスも考える

● 漢字一文字のスローガン:
→ シンプルで力強い印象(例:「挑」「進」「翔」)

● 英語を使ったスローガン:
→ スタイリッシュで現代的な印象(例:「STEP FORWARD」「UNITY」)

● カタカナで柔らかく:
→ 優しさや親しみやすさを表現(例:「スマイル」「ココロ」)

 

実際の生徒会スローガン例(中学・高校向け)

以下に、実際の学校や生徒会で採用されたり、アイディアとして優れているとされるスローガンの実例を紹介します。

 

実際の生徒会スローガン例:シンプル系

  • 「挑」
  • 「響」
  • 「一心」
  • 「前進」
  • 「彩」

 

実際の生徒会スローガン例:フレーズ型

  • 「ともに笑う、ともに歩む」
  • 「一歩ふみだす、その勇気が未来を変える」
  • 「進め、明日へ。つながる想い」
  • 「見つけよう、私たちの“らしさ”」
  • 「変えていこう。僕らの手で」

 

実際の生徒会スローガン例:英語系

  • 「Be the Change」
  • 「Make a Step」
  • 「Together, We Can」
  • 「One for All, All for One」
  • 「Shine Your Light」

 

どのスローガンにも共通しているのは、「わかりやすく、メッセージ性があること」。

そして、その年の生徒会の「願い」や「覚悟」がにじみ出ている点です。

 

スローガンを発信する工夫

せっかく良いスローガンを作っても、伝わらなければ意味がありません。

以下のような工夫をすることで、スローガンの「存在感」を高めることができます。

 

● 朝礼・始業式で紹介する

生徒会長や書記がスローガンに込めた意味や背景をスピーチで紹介すると、全校生徒の印象に残りやすくなります。

 

● 校内掲示・ポスター・SNS活用

スローガンを使ったポスター制作や、クラス掲示板での展開、SNS投稿(学校公式インスタなど)でも拡散が可能です。

 

● 各行事でのテーマとして活用

文化祭・体育祭・合唱コンクール・生徒総会など、あらゆる行事に「今年のスローガン」を掲げることで、全校生徒の意識に自然と浸透します。

 

スローガン作りでよくある失敗例とその対策

よくある失敗例 対策方法
意味が抽象的すぎて伝わらない 具体的なエピソードや目標を含める
長すぎて覚えられない サブタイトル付きの二段構成にする
難しい言葉を使ってしまう 誰にでも伝わる平易な表現にする
他の学校と被る 自分たちの学校の課題・特色に目を向ける

 

スローガンを通じて、学校が変わる

スローガンは一言ですが、その一言が学校全体の雰囲気や方向性を左右する力を持っています。

 

良いスローガンは、以下のような効果をもたらします。

 

  • 生徒が自主的に動き出すきっかけになる
  • 教職員や地域との協力が得やすくなる
  • 行事がより一体感あるものになる
  • 「自分たちの学校を自分たちでつくる」という意識が芽生える

 

まとめ:スローガンは“ことば”の力で学校を動かす

生徒会スローガンは、ただの「かけ声」ではありません。

それは、「これからの1年間、私たちは何を目指していくのか?」を象徴する大切な合言葉です。

 

たった一言でも、心を動かす力があります。

その一言に、自分たちの思いや願い、未来へのビジョンを込めてみてください。

 

あなたの学校に、今年だけの特別なスローガンを。

そしてその言葉が、学校全体を動かす原動力になりますように。

 

関連リンク(参考記事)

生徒会スローガンとは何か、その意味や重要性について詳しく知りたい方におすすめの参考リンクをご紹介します。

 

例えば、実際の学校の事例として北竜中学校の「生徒総会:今年度の生徒会スローガンが発表されました」では、最新の生徒会スローガンが紹介されています。リアルなスローガンの使われ方が参考になります。

 

また、生徒会スローガンの作り方や例文について知りたい方は、マイナビ学生の窓口の「生徒会スローガンの例とその意義」の記事がとても参考になります。具体的な文例も載っていて実践的です。

 

さらに、生徒会活動でスローガンがなぜ重要なのかを学びたい方は、Benesseマナビジョンの「生徒会活動におけるスローガンの重要性」を読むと理解が深まります。

 

 

  • この記事を書いた人

ゆいと

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