雑学

「再来週の次」はどう言うのが正しい?日本語の時間表現をわかりやすく解説!

「来週予定空いてる?」

「再来週に打ち合わせ入れておきますね」

 

では、その「再来週」のさらに先の週は、いったい何と表現するのが正しいのでしょうか?

 

日常会話の中で「再来週の次」について話そうとしたとき、

 

「そのまた次の週って、なんて言うのが正式なんだろう?」

「“再再来週”?それとも“ししゅう”?それって合ってるの?」

 

と迷った経験がある方も多いのではないでしょうか?

 

この記事では、「再来週の次」をどう表現するか?というテーマを軸に、日本語における時間表現の正しい使い方や、会話で伝わりやすい言い方、混乱を避けるためのコツまで、わかりやすくご紹介していきます。

 

「再来週」とはそもそもどの週?

まず確認しておきたいのは、「来週」「再来週」の基本定義です。

 

表現 意味(今日が月曜と仮定)
今週 今日を含む今の週(〜日曜まで)
来週 来週の月曜日から日曜日まで
再来週 来週の次の週(2週間後)

 

例:今日が4月1日(月)の場合

  • 今週:4月1日(月)〜4月7日(日)
  • 来週:4月8日(月)〜4月14日(日)
  • 再来週:4月15日(月)〜4月21日(日)

 

では、「再来週のさらに次」は…?

 

正しい言い方は「ししゅう(四週後)」?

答えは、日本語としては「ししゅう(四週後/四週目)」が一般的に用いられます。

 

「ししゅう(四週)」とは?

  • 「しゅう(週)」=1週間
  • 「ししゅう」=4つ目の週(今週を含めないで数える)

 

つまり、

  • 今週 → 第0週
  • 来週 → 第1週
  • 再来週 → 第2週
  • 再再来週 → 第3週
  • 四週目=ししゅう(第4週)

 

ただしこの「ししゅう」は、正確には「今週を含めた4週目」を指すこともあり、混乱を招くことがあります。

 

加えて、日常会話ではあまり馴染みがない表現のため、相手によっては伝わりにくいケースもあります。

 

よく使われる「再再来週」は正しいのか?

ここで気になるのが、「再再来週(さいさいらいしゅう)」という言い回し。

 

結論から言うと…

 

会話では通じるけど、正式な表現ではない

「再来週」=来週の次の週

「再再来週」=再来週の次の週(=3週後)

 

という意味で自然に使っている人も多く、日常会話では問題なく伝わることがほとんどです。

 

ただし、文法的・公用的にはあまり推奨されない表現でもあります。

 

他にもある?「再来週の次」の言い方

日本語には、時間を示す表現が多様に存在しており、「再来週の次」を表現する方法も複数あります。

 

以下に代表的な言い回しを整理してみましょう。

 

表現 わかりやすさ 正式度 備考
再再来週 ◎(会話で通じやすい) 口語的、非公式
四週後 公式文書やビジネス文書で使える
来週の次の次の週 かなりわかりやすいが冗長
三週間後 「今日から見て3週後」だが、曜日にズレがあると誤解の元に
〇月〇日週(カレンダー表記) 日時を明確に示せるので確実
第4週(ししゅう) 月ごとの週で数える場合に有効

 

曜日基準 vs カレンダー基準の違いに注意

例えば「三週間後」と言った場合、今日が月曜日なら「3週後の月曜日」を指すつもりかもしれませんが、聞き手が「今日から数えて21日後」と解釈すると、曜日がズレてくることがあります。

 

このようなトラブルを防ぐためには、以下のように明確な表現を心がけましょう。

 

  • 「4月◯日週」など、カレンダー基準で表す
  • 「◯月◯日(月)からの週」など、日付+曜日で具体的に伝える

 

ビジネスや学校ではどう言うべき?

ビジネスメールや学校連絡など、誤解が許されないシーンでは、「再再来週」や「ししゅう」といった曖昧な言い方は避けたほうが無難です。

 

以下のような表現が推奨されます。

 

  • 「4月22日の週に打ち合わせをお願いします」
  • 「再来週の次(=4月22日週)でも可能です」
  • 「三週間後の月曜日、4月22日を予定しています」

 

ポイント:言葉だけでなく、具体的な日付を添えること!

 

地域や世代によっても違うことがある

実は「来週」「再来週」の感覚自体が、地域や世代、家庭の会話文化によって異なることもあります。

 

たとえば、

  • 北海道や東北では「ささらいしゅう(再再来週)」という表現が比較的一般的
  • 年配の方では「3週後」「ひとまたぎ」と言うことも
  • 小学生や中学生では、「次の次の次の週!」とストレートな表現を使う傾向

 

こうした差異があるため、「正式な定義」と「相手に伝わる表現」の間にギャップが生まれることもあるのです。

 

実際の会話例で使い分けてみよう

シーン①:友達との予定調整

「来週はバイト入ってるんだけど、再来週空いてるよ」

「あ、私その再来週の次なら大丈夫!」

 

この場合、「再来週の次」で十分通じる。

 

シーン②:ビジネスメール

「次回の打ち合わせですが、再来週の次、4月22日週はいかがでしょうか。」

 

「再来週の次」に具体的な日付を添えて明確にするのが◎。

 

まとめ:「再来週の次」は“再再来週”でも伝わるが、明確さが大事!

この記事では、「再来週の次」の言い方について、さまざまな表現を紹介してきました。

 

要点まとめ

  • 「再再来週」は口語ではOKだが、公式にはやや曖昧
  • 「四週後」「3週間後」「第4週」などが一般的
  • ビジネスや日程調整では、具体的な日付を添えるのがベスト
  • 地域や世代で使い方が異なる場合もある
  • 大事なのは、“相手に誤解なく伝わるかどうか”

 

“言葉”の意味は時代とともに変化し、地域や文化でも微妙に異なります。

 

「どれが正しいか?」よりも、「どうすれば相手に正しく伝わるか?」を意識することが大切です。

 

次に予定を立てるときは、「再来週の次」についてちょっと意識してみてくださいね!

 

  • この記事を書いた人

ゆいと

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