子どもが小学生になり、少しずつできることが増えてくると、
「ちゃんと成長してるんだなあ」とうれしく思うと同時に、
「今の気持ちを文字で残してあげたい」と感じる親御さんも多いのではないでしょうか。
「入学式で、手紙を書きたいけど何を書けばいいか分からない」
「誕生日に手紙を渡したいけど、恥ずかしくて上手く書けない」
「卒業を迎えるわが子に、感謝やエールを伝えたい」
そんな時に役立つ、心をこめた手紙の例文と書き方のコツを紹介します。
あなたの「今の気持ち」がしっかり届くような、あたたかい手紙づくりの参考にしてください。
目次
親から子どもへ手紙を書くときに大切な3つのこと
親から子どもへ手紙を書くときに大切なこと①「うまく書こう」と思わない
うまい文章やキレイな言葉よりも大切なのは、「気持ち」です。
多少ぎこちなくても、あなたの本音が伝わることが一番大事です。
親から子どもへ手紙を書くときに大切なこと② 子ども目線を忘れずに
子どもがまだ低学年なら、漢字は少なめに・やさしい言葉で。
高学年なら、少し大人っぽい内容でも理解できます。
年齢に合った言葉選びを意識しましょう。
親から子どもへ手紙を書くときに大切なこと③ 具体的なエピソードを入れる
- 初めてランドセルを背負ったときの姿
- 頑張って計算問題を解いたこと
- 友達にやさしくしていた話
など、具体的な場面を入れると、より心に残る手紙になります。
親から子どもへの手紙|シーン別の例文
ここからは、小学生の子どもに向けた手紙の例文を、シーン別に紹介します。
少しアレンジするだけで、どんな場面にも応用できますよ。
親から子どもへの手紙① 入学おめでとうの手紙(小学校1年生)
○○へ
○○、小学校入学おめでとう。
きのうまで保育園に通っていた○○が、今日からはランドセルを背負って1年生。
大きくなったね。お父さんもお母さんも、とっても誇りに思っています。これからは、自分でお勉強したり、お友達と一緒にがんばったりする日々が始まるね。
わからないことがあったら、先生やお友達に聞いていいんだよ。
そして、おうちではいつでもお父さんとお母さんが応援しています。毎日、「楽しかった!」って笑顔で帰ってきてくれるといいな。
入学、本当におめでとう!
親から子どもへの手紙② お誕生日のお手紙(小学3年生くらい向け)
○○へ
おたんじょうびおめでとう!○○がうまれて、もう9年。はやいね。
最近は、朝おきてすぐに学校のじゅんびをしたり、お手つだいをしてくれたりして、
「ああ、○○はどんどんお兄さんになってるなぁ」ってお父さんとよく話しています。とくに、こないだ妹が泣いていたとき、やさしく声をかけてくれてありがとう。
おかあさん、とってもうれしかったよ。これからも、○○らしく、やさしくてがんばりやさんでいてね。
だいすきだよ!
親から子どもへの手紙③ 卒業・進学へのお手紙(小学6年生向け)
○○へ
小学校卒業、本当におめでとう。
6年間、あっという間だったね。
入学式の日、小さなランドセルを背負って緊張した顔をしていた○○の姿、
今でもお父さんとお母さんの心の中に残っています。それが今では、友達と笑い合い、部活に夢中になり、
自分でいろんなことを考えて行動できるようになって…
○○の成長を見守ってこられて、本当にうれしいです。中学校では、勉強も人間関係も、もっと難しいことが増えるかもしれません。
でも、○○なら大丈夫。今までだって、自分の力でいっぱい乗り越えてきたもんね。これからも、悩んだときは遠慮なく相談してね。いつでも味方だよ。
成長を楽しみにしています。
親から子どもへの手紙④ 落ち込んでいるときの励ましの手紙
○○へ
最近、学校のことで悩んでるみたいだね。
お母さんは、○○が元気がないと、すぐにわかっちゃうんだよ。つらいときって、誰にでもあるよ。
でもね、○○は、まえに九九をがんばって覚えたときも、なわとびの練習をしたときも、
「できるようになりたい」って思って、一生けんめいやってたよね。今はまだうまくいかなくても、かならず乗りこえられるって信じてるよ。
できなくてもいい、でも「やってみる」って気持ちがあるなら、それだけでじゅうぶん。
お母さんもお父さんも、いつも○○の応援団だよ。
親から子どもへの手紙に添えると喜ばれる「ひとことメッセージ」
手紙の最後や、短いカードなどには、シンプルだけど心が伝わるメッセージがぴったりです。
以下に使いやすい文例を紹介します。
- 「がんばる姿がかっこいいよ!」
- 「いつもありがとう、○○のことが大好きだよ」
- 「○○の笑顔を見るのが、毎日の楽しみです」
- 「これからも、自分らしくね!」
➤ たった一行でも、親からのメッセージは子どもにとって宝物になります。
親から子どもへの書いた手紙はどうやって渡す?
- 入学式や卒業式の朝、机の上に置く
- 誕生日プレゼントと一緒に封筒に入れて渡す
- 給食袋やランドセルの中にこっそり入れておく(サプライズに)
- 家族で手紙の読み合いをするのも◎
特別な日じゃなくても、「ちょっと元気がないとき」や「がんばったことへのごほうび」として渡すのも素敵ですね。
まとめ|手紙は子どもへの「未来へのギフト」
最後に、親から子どもへの手紙の魅力を改めてお伝えします。
- 手紙は「今」の気持ちをそのまま残せる大切な記録
- 子どもにとっては「愛されている実感」につながる
- どんな内容でも「伝えようとする気持ち」が一番大事
スマホやSNSが当たり前の時代だからこそ、手書きの手紙は特別で、心に残るギフトになります。
あなたの言葉で、大切な「わが子」に思いを届けてみませんか?
たとえ短くても、その1通の手紙が、子どもの心をそっと支える力になるかもしれません。