「公務員って給料日はいつなの?」
「民間企業とは違うって聞いたけど、どう違うの?」

また、賞与(ボーナス)の支給日や、年末調整・昇給時期などの関連情報もあわせて紹介。
公務員を目指す方、転職を考えている方にも役立つ内容となっています。
目次
公務員の給料日は原則「毎月21日」
まず結論からお伝えすると、国家公務員も地方公務員も、原則として給料日は毎月21日です。
これは「給与支給に関する法律」や条例に基づいており、全国的に共通しています。
ただし、21日が土日祝日の場合は、前倒しで直前の平日に支給されます。
例:2025年の一部支給日
月 | 支給日 | 備考 |
---|---|---|
1月 | 1月21日(火) | 通常通り |
2月 | 2月21日(金) | 通常通り |
3月 | 3月21日(金・祝) → 3月20日(木) | 前倒し |
12月 | 12月21日(日) → 12月20日(土) → 12月19日(金) | 土日を避けて前倒し |
※土日祝日の並び方によって、前倒しが連続することもあります。
国家公務員と地方公務員の給料日の違いはある?
● 国家公務員の場合
国家公務員(中央省庁勤務など)は、給与支給日が「毎月21日」と法令で明記されています(国家公務員法施行規則第46条)。
変更されることは原則ありませんが、例外的に災害時などで金融機関の営業が停止された場合、支給が遅れる可能性もあります。
● 地方公務員の場合
地方公務員(都道府県・市区町村など)の場合も、ほとんどの自治体で条例により21日支給が定められています。
ただし、一部の自治体では若干の違いがあり、例えば「20日」「22日」など微調整されているケースも存在します。
そのため、正確な支給日は自治体の給与条例を確認する必要があります。
公務員の給料の仕組みと計算方法
公務員の給与は、基本給+各種手当という形で構成されています。主な構成要素は以下のとおりです。
公務員の給料の仕組み:基本給
- 職務の等級や経験年数に応じて決定
- 毎年1回(4月)に昇給
公務員の給料の仕組み:各種手当
- 通勤手当(交通費)
- 住居手当(家賃補助)
- 扶養手当(家族がいる場合)
- 地域手当(都市部勤務など)
- 超過勤務手当(残業代)
このように、公務員の給料は制度的に安定しており、基本給に加えた手当の種類と金額があらかじめ明確になっています。
公務員の賞与(ボーナス)の支給日
給料日とは別に気になるのが、賞与(ボーナス)の支給時期ですよね。
公務員のボーナスは「期末・勤勉手当」という名称で、年に2回支給されます。
支給時期と内容
支給月 | 内容 | 支給日 |
---|---|---|
6月下旬 | 夏のボーナス(期末・勤勉手当) | 原則6月30日またはその直前の平日 |
12月上旬 | 冬のボーナス(期末・勤勉手当) | 原則12月10日またはその直前の平日 |
※支給額は、国家公務員なら人事院勧告に基づき、地方公務員もそれに準じて設定されます。
支給額の目安(2024年度参考)
- 国家公務員:年4.4ヶ月分(夏2.2ヶ月+冬2.2ヶ月)
- 地方公務員:自治体によるが、概ね同水準
ボーナスは、民間と比べても安定しており、特に不況時でも大幅なカットが少ないという点が公務員の大きな魅力です。
民間企業との給料日の違い
民間企業では、給料日が「毎月25日」「月末」「15日」など、企業によってまちまちです。
一方、公務員は原則21日と全国統一されているため、計画的に家計を管理しやすいという利点があります。
例:ある会社員と地方公務員の比較(月給制)
属性 | 給料日 | 特徴 |
---|---|---|
会社員(A社) | 毎月25日 | 賞与は業績による変動あり |
地方公務員(B市) | 毎月21日 | 賞与は安定、年4.4ヶ月分前後 |
公務員の給料に関わるその他の時期
昇給:毎年4月1日
公務員は人事評価や年齢に応じて、原則毎年1回昇給があります(特別な事情がない限り、ほぼ自動昇給)。
年末調整:12月の給与で調整
公務員も民間企業と同様に、12月の給与支給時に年末調整が行われます。
これにより、所得税の過不足が自動的に精算されます。
定期人事異動:4月または10月が多い
給与には直接関係しませんが、異動時に手当が変更になる場合があります。
たとえば通勤手当や地域手当が変動するケースも。
公務員の給料日と口座振込のタイミング
給与は、あらかじめ登録した金融機関の口座に振り込まれます。
21日が給料日ですが、金融機関によっては午前中に反映される場合と午後になる場合があり、実際の確認時間には多少の差があります。
また、ネットバンキングを利用していると即時通知が届くため、最近ではスマホでリアルタイムに確認する人も増えています。
まとめ:公務員の給料日は毎月21日!安定性も魅力
最後に、この記事のポイントをまとめておきましょう。
公務員の給料日まとめ
- 原則:毎月21日
- 土日祝日の場合:前倒しで直前の平日
- 国家公務員・地方公務員ともに同様(条例で定めあり)
- ボーナスは:6月下旬・12月上旬
- 毎年4月に昇給あり、12月に年末調整
公務員の給料日は、規則的かつ安定的で、生活設計をしやすいのが大きな特長です。
そのため、「家計管理しやすい仕事に就きたい」「安定した収入が欲しい」と考えている人にとって、公務員は非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。
関連リンク
- 国家公務員の給料日と支給日調整の詳細国家公務員の給料日は、所属する省庁によって異なりますが、一般的に16日から18日の間に設定されています。例えば、財務省や外務省では16日、文部科学省では17日、経済産業省や防衛省では18日が給料日となっています。また、給料日が土日祝日に重なる場合は、前倒しや翌営業日に調整されることがあります。詳しくは以下の記事をご参照ください。 (公務員の給料日はいつ?土日祝だとどうなるかを元公務員が解説!, 国家公務員の給料日と地方公務員の給料日を職種別で解説!, 給料日はいつ?振り込まれる時間や土日になった場合の振込日も解説)