学校から配られるキャリアパスポート。
子どもが1年間の目標やふり返りを書いたこの大切なノートに、保護者にも「コメントをお願いします」と書かれていることがあります。
でも、いざ書こうとすると…
「何を書けばいいかわからない」
「褒めすぎも恥ずかしいし、でも短すぎるのも…」
「他の保護者がどんなコメントを書いているか知りたい」
…そんなふうに悩んでしまう方も多いのではないでしょうか?
この記事では、キャリアパスポートの保護者欄に書くコメントの例文をシーン別に紹介しながら、
「書きやすい・伝わる・感謝される」ためのコツをわかりやすく解説していきます!
目次
キャリアパスポートとは?保護者欄の意味と目的
まずは、「キャリアパスポート」そのものと、保護者欄に求められていることを簡単に確認しておきましょう。
キャリアパスポートとは?
文部科学省の指導のもと、2020年度から全国の小中学校・高校で導入された学習活動記録です。
- 自分の夢や目標、ふり返りを書く
- 学年ごとの学び・行動・達成を記録する
- 自分の成長を振り返るポートフォリオ的存在
このように“自己理解”や“未来設計”を支えるツールとして活用されています。
キャリアパスポートの保護者欄の目的とは?
キャリアパスポートの保護者欄は、次のような意味があります。
- 家庭と学校が子どもの成長を共に見守る記録
- 保護者からのあたたかい励まし・ねぎらい
- 家庭での子どもの姿や感想を教師と共有
つまり、「学校では見えない、家庭での子どもの様子や思いを先生と共有する場所」なのです。
書き方のポイント|コメントに入れたい3つの要素
短すぎず、気持ちが伝わるコメントを書くためには、以下の3つを意識してみましょう。
① 子どもの努力や成長へのねぎらい
- 毎日がんばっていたこと
- 少しずつ変化した姿
- 家での様子や話していたこと
② 学校での活動に対する感謝や感想
- 担任の先生や学校への感謝
- 行事や授業で印象に残ったエピソード
- 学校と家庭でのつながり
③ 子どもへの励まし・応援メッセージ
- これからに向けたメッセージ
- 子どものよいところの再認識
- 家族としての見守りの姿勢
キャリアパスポート|保護者コメント例文【学年別】
ここでは、小学校・中学校・高校の学年ごとに使いやすい例文を紹介します。
そのまま使ってもよし、アレンジして自分の言葉にしてもよし。シーンに応じて活用してください。
キャリアパスポート|保護者コメント例文①小学校低学年(1~2年生)
○○が毎日楽しそうに学校に通っていることを、家族みんなでうれしく思っています。
1年生になったばかりのころは、ランドセルが大きく見えていましたが、今では自分で支度をし、しっかり歩いて登校する姿に成長を感じます。
お友達の話や授業でのことを家でたくさん話してくれて、学ぶことを楽しんでいるんだなと思います。
これからも毎日を大切に、自分らしくがんばってくださいね。
キャリアパスポート|保護者コメント例文②小学校中学年(3~4年生)
今年は「自分から行動すること」が多く見られ、少しずつ自立心が育っていることを感じました。
特に学級活動や係活動では、自分の役割をきちんと果たそうと努力していた様子が印象的です。
家ではまだ甘えることもあるけれど、学校ではしっかり頑張っている姿を先生から聞いて、うれしく思いました。
5年生になるともっと難しいことも増えると思いますが、自信をもってチャレンジしていってください!
キャリアパスポート|保護者コメント例文③小学校高学年(5~6年生)
高学年として、下級生のお手本になろうとする姿勢や、委員会活動での積極的な関わりなど、家庭でも話題になることが増え、成長を実感しています。
行事や勉強、友達との関係づくりなど、悩みながらも少しずつ自分の考えで動けるようになってきた○○を頼もしく思っています。
これから中学生に向けて、さらに自分の目標を見つけ、前向きに進んでいけることを期待しています。
キャリアパスポート|保護者コメント例文④中学生向けの例文
中学校生活の中で、○○は本当に多くの経験を積み、精神的にも大きく成長したと思います。
時には悩んだり、つまずいたりすることもありましたが、そのたびに自分で考え、乗り越えてきた姿を私たちは見てきました。
部活動や学習に向き合う中で、協力する力や責任感も育ち、家族としてとても誇りに思っています。
これからの進路選択や高校生活に向けて、自分の夢をしっかりと見つめながら歩んでいってください。
キャリアパスポート|保護者コメント例文④高校生向けの例文
高校生活の中で、○○は多くの場面で努力を重ね、自分自身と向き合いながら進んできましたね。
特に、進路や将来について真剣に悩んでいる姿から、確かな成長を感じました。
これまでの学びや経験が、これからの人生の土台になっていくと信じています。
どんな未来を選んでも、○○らしく、自分を大切にしながら進んでいってください。いつでも応援しています。
短めでもOK!忙しいときのミニコメント例
- 毎日がんばっている姿に感動しています。これからも応援しています!
- 自分らしく成長してくれてうれしいです。これからもがんばってね。
- 小さな一歩が大きな成長につながっているね!素敵な1年でした。
- いろいろなことにチャレンジしている○○を誇りに思います!
NGになりがちなコメント例と注意点
以下のようなコメントは避けるのがベターです。
- 否定的な内容(「もっと○○すべきだった」など)
- 他の子と比べる表現(「お兄ちゃんはできたのに」など)
- 長すぎる説教口調(読むのがつらくなる)
- 一言だけ(「とても頑張っていました」などはやや味気ない)
子どもも先生も読んであたたかくなるような内容を心がけましょう。
まとめ|キャリアパスポートのコメントは、親から子への“手紙”
最後に、この記事のポイントをまとめます。
- キャリアパスポートの保護者欄は、家庭と学校をつなぐ大切な記録
- 書くときは「ねぎらい」「感謝」「応援」の3点を意識
- 具体的なエピソードを入れると、心が伝わる
- 形式にとらわれすぎず、あなたの言葉でOK!
子どもにとって、親からのやさしいコメントは“自信”や“安心”につながります。
たった数行でも、その想いはちゃんと届きます。
無理せず、あなたらしい言葉で、子どもの成長をぜひ見守ってあげてくださいね。