雑学

これで安心!お年玉の正しい書き方とマナー完全ガイド

お正月といえば、おせち料理や初詣など、家族で楽しむ行事が盛りだくさん。

 

その中でも特に子どもたちが楽しみにしているのが「お年玉」ですよね。

 

大人になると「お年玉を“渡す側”」に回る機会が増えてきますが、いざ渡そうとすると、「袋はどれを使えばいいの?」「名前って書くの?」「どこに金額を書くの?」など、意外と悩むことが多いもの。

 

この記事では、お年玉の正しい書き方やマナー、袋の選び方、相場まで、これさえ読めば大丈夫!という内容でわかりやすく解説していきます。

 

お年玉とは?意味と由来

「お年玉」は、もともと新年に年神様からいただく「魂(たましい)」=「御歳魂(おとしだま)」に由来しており、家族の無病息災を願って神様からのお下がりをいただくという意味合いがありました。

 

昔はお餅などを渡す習慣でしたが、時代とともに形が変わり、現代では現金を包んで子どもに渡すのが一般的になっています。

 

お年玉袋(ポチ袋)の選び方

年齢や関係性に合ったデザインを選ぼう

お年玉は、お金そのものよりも「気持ち」や「マナー」が重視される文化です。

 

そのため、まずはお年玉袋(ポチ袋)の選び方が大切になります。

 

  • 幼児〜小学生向け:キャラクターや動物、ポップなデザイン
  • 中高生向け:シンプルで大人っぽいデザイン
  • 甥や姪、親戚の子供向け:親しみやすいけど丁寧なもの
  • 自分の子ども向け:自由に選んでOK、子どもが喜ぶデザインを

 

「のし」が印刷されているものが基本

お年玉袋には、紅白の「のし」が印刷されたものが一般的。

 

これは祝儀袋の簡略化された形であり、きちんとした印象を与えます。

 

お年玉袋の表書きの書き方

お年玉袋の表面には何を書く?

お年玉袋の表面には、上部に「お年玉」、下部に自分の名前を書くのが基本です。

 

お年玉
山田

といった形で、縦書きが一般的。ただし、横書きのデザインの場合は横書きでもOKです。

 

名前を書く理由

名前を書くことで「誰からもらったお年玉か」がわかり、親や本人が後でお礼を言いやすくなります。

 

毛筆 or ボールペン?

フォーマルにしたい場合:毛筆または筆ペン

 

カジュアルでもOKな場合:サインペンやボールペン(黒)が無難です

 

お年玉袋の内側に入れる中袋の使い方と金額の書き方

お年玉袋の内側に入れる中袋がある場合

中袋とは、お年玉袋の内側に入れる「封筒型の仕切り」のこと。

 

中袋がある場合は、そこに金額と氏名を記載します。

 

中袋の金額の書き方(縦書き)

  • 金額の書き方:漢数字で書くのが正式です。

 

金壱千円(1,000円)
金参千円(3,000円)
金伍千円(5,000円)
金壱万円(10,000円)
  • 氏名:裏面の左下に書くのが一般的です。
令和七年 正月
山田太郎

中袋がない場合

中袋がないデザインのポチ袋も多いですが、その場合はお札の向きに気をつけて直接袋に入れましょう

 

金額は書かなくても失礼にはあたりませんが、名前だけは書いておくと丁寧です。

 

お札の入れ方・折り方

お札は「表側・人物が上」になるように入れる

お年玉では、お札の人物の面(表側)を上にして、上側(頭側)を袋の上部に向けて入れます

 

  • 新札がベストですが、手元にない場合は折り目が目立たないキレイなお札を選びましょう。

 

折る場合のマナー

ポチ袋にそのまま入らない場合は、三つ折りにして入れます。

 

この際も、顔が内側にくるように折るのが一般的なマナーです。

 

年齢別・お年玉の金額相場

以下は目安ですが、地域や家庭によって差があるので、親戚間で金額を揃えるのも◎

 

年齢 相場
幼稚園(3〜6歳) 500円〜1,000円
小学校低学年(1〜3年) 1,000円〜2,000円
小学校高学年(4〜6年) 2,000円〜3,000円
中学生 3,000円〜5,000円
高校生 5,000円〜10,000円
大学生 10,000円〜20,000円(家庭による)

※未就学児には現金の代わりにお菓子や図書カードなどを渡すのも人気です。

 

メッセージや一言を添えると印象アップ

ただお金を渡すだけでなく、ちょっとしたメッセージを添えると心が伝わります

 

特に小さな子どもには、ひらがなで簡単に書いてあげると喜ばれます。

 

例文

  • 「〇〇ちゃん、あけましておめでとう!たくさん遊んで、いっぱい笑ってね!」
  • 「今年もがんばってね。少しだけお小遣いどうぞ♪」
  • 「高校合格おめでとう!応援してるよ!」

 

NG例・やってはいけないこと

  • 使い古しのお札を使う
  • 金額が大きすぎる or 小さすぎる
  • 名前を書かないで渡す(親が困る)
  • お年玉袋が汚れている、折れている
  • 不祝儀袋を使う(黒白の水引など)

 

まとめ:お年玉は“気持ち”を込めて丁寧に

お年玉は、日本のお正月ならではの温かい風習。単なる金銭のやりとりではなく、「新年の挨拶」と「成長の応援」の気持ちが込められた、大切な文化です。

 

ポイントを押さえれば、書き方やマナーも難しくありません。

 

ポチ袋選びから表書き、金額の書き方まで、相手の年齢や関係性に合わせて心を込めて渡すことが、何より大切です。

 

今年からは、ぜひ自信を持ってスマートにお年玉を渡してみてくださいね。

 

  • この記事を書いた人

ゆいと

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