叡王戦(えいおうせん)は、将棋界で8つあるタイトル戦のひとつです。
もともとは2015年にドワンゴが創設した非公式戦で、プロ・アマ問わず広く参加できるオープントーナメントとしてスタートしました。
そして2017年度には正式なタイトル戦に昇格し、現在では藤井聡太叡王をはじめ、多くのトップ棋士が参戦する注目の舞台となっています。
しかし、その一方で叡王戦はこれまでたびたび「ひどい」「グダグダ」「トラブルが多い」といった批判を受けてきました。
本記事では、叡王戦がそう言われる背景にある主なトラブル・混乱・運営上の課題を掘り下げて解説し、なぜそうした印象がついてしまったのかを明らかにします。
目次
「叡王戦 ひどい」と言われる主な理由5つ
「叡王戦 ひどい」と言われる理由1. 持ち時間の設定ミス(第4期・2019年)
2019年の第4期叡王戦七番勝負では、第4局の持ち時間設定に誤りが発覚しました。
本来は4時間ずつの持ち時間で対局するはずが、運営側のミスにより各5時間と設定されてしまったのです。
このミスは対局中に判明するという異例の事態で、対局者やファンに混乱を与えました。「タイトル戦でこんな凡ミスがあるのか」という声も多く、運営の信頼性が問われました。
「叡王戦 ひどい」と言われる理由2. 停電トラブルによる中断(第1局・同年)
同じく第4期叡王戦の第1局では、会場の停電により対局が一時中断されました。
鹿児島県指宿市で行われていたこの対局では、大雨の影響によって突然停電が発生。復旧後に対局は再開されましたが、「タイトル戦でこんなトラブルが起こるのか?」と話題になりました。
将棋界において、対局の中断は極めて珍しく、過去にもほとんど例がありません。
そのため、この出来事も「叡王戦=ひどい運営」というイメージにつながってしまったと考えられます。
「叡王戦 ひどい」と言われる理由3. インターネット中継の不備
叡王戦の初期は、ドワンゴがニコニコ動画を通じて生中継するというユニークな形式が特徴でした。
しかし、中継システムの不安定さや、音声・画面トラブルが頻発したことがあり、視聴者からのクレームが相次ぎました。
とくにタイトル戦昇格前の頃は「解説者のマイクが入っていない」「画面がフリーズする」「映像が切り替わらない」など、放送事故レベルのトラブルも少なくありませんでした。
「新しい取り組みは評価するけど、基本的な部分がグダグダ」という印象を持ったファンも多く、それが「叡王戦はひどい」と感じられる一因になりました。
「叡王戦 ひどい」と言われる理由4. コロナ禍による打ち切り(第5期・2020年)
第5期叡王戦では、新型コロナウイルスの感染拡大により、七番勝負が第1局のみで打ち切りとなるという異例の対応が取られました。
この結果、当時の叡王・永瀬拓矢九段が防衛した形となりましたが、「挑戦者には不公平」「せめて日程をずらすべきだったのでは?」という声もあり、納得できないファンも多く見られました。
急な対応を迫られた運営にとっても難しい判断だったことは理解できますが、ファン心理や棋士のモチベーションを考えると、議論が残る対応だったのは事実です。
「叡王戦 ひどい」と言われる理由5. 主催者交代による戸惑い
2020年、ドワンゴに代わって不二家が主催者となり、叡王戦は新たな体制で再スタートを切りました。
ペコちゃんでおなじみの不二家が将棋タイトル戦の主催者となったことは大きな話題となりましたが、それに伴い、
- 中継媒体の変更(ニコニコ → ABEMA など)
- 大会ロゴや運営体制の一新
- 運営方針の違いによる空気感の変化
などがあり、それまでのファンにとっては戸惑いがあったのも事実です。
一部では「不二家が将棋にどこまで関心あるの?」「タイトル戦の価値が軽く見られているのでは?」と懸念する声も上がりました。
ファンの反応|「ひどい」だけでなく「期待」もある
ここまで叡王戦の「ひどい」と言われたエピソードを紹介してきましたが、一方でファンの間では、
- 「叡王戦はチャレンジ精神がある」
- 「他のタイトル戦にはない雰囲気があって面白い」
- 「新しい試みを取り入れてくれる貴重な舞台」
といったポジティブな声も多くあります。
叡王戦が持つ自由で柔軟な運営スタイルは、他の伝統的な将棋タイトル戦にはない魅力でもあります。
問題点や改善点がある一方で、将棋界の未来を見据えた“実験的な舞台”として一定の評価を受けているのも事実です。
まとめ|叡王戦は進化の途中にある
「叡王戦 ひどい」と検索する人の多くは、過去のトラブルや混乱を知っていて、不安や疑問を感じているのかもしれません。
確かにこれまでの運営には課題があり、ファンをがっかりさせるような出来事もありました。
しかし、それと同時に将棋界に新しい風を吹き込もうとする意欲的な姿勢が見えるのも叡王戦の特徴です。
藤井聡太叡王をはじめ、若手棋士が活躍する今、叡王戦の魅力もますます高まっています。
これから先の改善と進化に期待しつつ、温かく見守っていきたいですね。