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六甲アイランドがやばい・オワコンと言われる理由とは?現状と再評価の動きも解説

かつて“未来型都市”として注目された兵庫県神戸市の人工島、六甲アイランド

高級住宅街、ファッション都市、ウォーターフロントライフ…そんな華やかな言葉とともにスタートしたこの街ですが、近年インターネットやSNSでは、

「六甲アイランドってやばい」

「オワコンすぎる街」

「行ってみたけどゴーストタウンだった…」

 

といった声も少なくありません。

 

一方で、「住みやすい」「環境がいい」といったポジティブな意見も多く、評価が二極化しているのも事実。

 

この記事では、六甲アイランドが「やばい」「オワコン」と言われる背景と、実際の現状、そして今後の再評価・再開発の動きまでをわかりやすく解説します。

 

六甲アイランドってどんな場所?

六甲アイランド:人工島としての成り立ち

六甲アイランド(通称:ロッコーアイランド)は、神戸市東灘区にある埋め立てによって誕生した人工島です。

構想は1970年代から始まり、街びらきは1988年。

当初は、

  • 高級住宅地
  • 国際色豊かな街
  • ファッションと文化の拠点

 

として開発が進み、神戸らしい港町の“未来型都市”として大きな期待を集めていました。

 

六甲アイランド:基本データ

  • 面積:約5.8平方キロメートル
  • 想定人口:約3万人(計画当初)
  • 現在の人口:約2万人(2020年国勢調査時点)

 

なぜ「やばい」「オワコン」と言われるのか?

六甲アイランドがやばいと言われる理由①:商業施設の衰退

かつて島の中心地にあった複合商業施設「神戸ファッションプラザ」は、2000年代以降、徐々にテナントが撤退し、

 

  • ショッピングモールは閑散
  • 映画館も閉館
  • スーパーマーケットも撤退(2018年)

 

という状態に。

 

SNSでも「まるで廃墟」「まったく買い物できない」といった声が目立ち、生活利便性の低さが指摘されています。

 

六甲アイランドがやばいと言われる理由②:アクセスの不便さ

本土から六甲アイランドへ渡るには、六甲ライナーという自動運転の交通機関を利用する必要があります。

 

  • 本数が限られている
  • 運賃が高い(3区間で250円以上)
  • 通勤・通学にはやや不便

 

こうしたアクセスの制約も、「オワコン」認定の一因とされがちです。

 

六甲アイランドがやばいと言われる理由③:人口減少と高齢化

当初3万人を想定していた人口は、現在約2万人程度にとどまり、人口構成も高齢化が進行中

ファミリー層や若者の流入が少ないことで、活気が乏しく感じられるという評価もあります。

 

六甲アイランドがやばいと言われる理由④:閉鎖的な雰囲気

「よそ者が入りづらい」「コミュニティが固定化されている」といった意見も一部にはあります。

また、島全体が計画的に整備されているがゆえに、どこか無機質な印象を与えることも、ネガティブな印象につながっているようです。

 

実際はどうなの?再評価される声も

一方、「六甲アイランドが住みにくいなんてウソ!」という声も確実に存在します。

現地在住者や不動産関係者の視点からは、以下のような好意的な意見が上がっています。

 

治安が非常に良い

神戸市の中でも、犯罪発生率が極めて低く、ファミリー層にとっては安心感の高いエリアです。

 

海と緑が近い

海辺の散歩道や緑豊かな公園が充実しており、犬の散歩や子どもの遊び場として理想的

 

インターナショナルな雰囲気

欧米の企業関係者向けの住宅やインターナショナルスクールもあり、海外の文化に触れやすい街でもあります。

 

再開発の動きあり

神戸ファッションプラザの跡地は、2024年に「ROKKO i PARK」として再始動。

スーパーやスポーツ施設、カフェが入居し、利便性が徐々に復活しつつあります。

 

メディアやネットでの評判

「六甲アイランド=やばい」の印象は、まとめサイトやSNSから広まった側面が強くあります。

 

例えば

  • ゴーストタウン扱いの写真が拡散された
  • 廃墟化したモールの動画がバズった
  • あるYouTuberが「人生で一番寂しい街」と表現

 

ただし、こうした声は過去の情報をもとにしたものも多く、近年の再開発や人口構成の変化が反映されていないケースも目立ちます。

 

今後どうなる?再評価と期待される未来

神戸市と民間企業は、六甲アイランドの再活性化を視野にさまざまな施策を進めています。

 

  • 商業施設の再生(ROKKO i PARK)
  • 魅力発信プロジェクトの推進
  • 居住促進キャンペーン(家賃補助など)

 

今後は、

  • ワーケーション向け開発
  • サイクリングやマリンスポーツの拠点化
  • 子育て世代向け施設の整備

 

といった方向で、“新しい生活様式に合った海辺の街”としての進化が期待されます。

 

まとめ:「やばい・オワコン」はもう古い?六甲アイランドの“今”

項目 内容
言われていた課題 商業施設の衰退/アクセス/人口減少/無機質さ
実際の様子 治安が良く自然も豊か/子育て世代に人気
再生の動き 商業施設の再開発が進行中/居住者数も安定傾向
今後の展望 ワーケーション・海辺生活の街として期待

 

六甲アイランドは一時的に“終わった感”があったことも事実ですが、2020年代に入ってからは再び注目されつつあるエリアです。

 

「やばい」「オワコン」と断じるのではなく、街が“変わりつつある過渡期”だと捉えれば、

むしろこれからの可能性にワクワクできる場所と言えるのではないでしょうか。


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ゆいと

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