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フライトレーダーを見てはいけないって本当?噂と真実を徹底解説

「Flightradar24(フライトレーダー24)」は、航空機のリアルタイム飛行状況を地図上で確認できる便利なサービスです。

スマートフォンアプリやPCのブラウザから、世界中の飛行機の現在地、高度、速度、機種、出発地と到着地までがほぼリアルタイムで見えるということで、航空ファンだけでなく一般の人からも人気を集めています。

 

しかし最近、「フライトレーダーは見てはいけない」「怖くて途中で見るのをやめた」といった声や投稿がSNSなどで見られるようになりました。

 

なぜこのような声が出てくるのでしょうか?

この記事では、

  • フライトレーダーで見える情報の詳細
  • 「見てはいけない」と言われる理由
  • 都市伝説・陰謀論・心理的な影響
  • フライトレーダーの正しい活用法

 

などを、わかりやすく解説していきます。

 

フライトレーダーで何がわかる?

まず、Flightradar24などの航空追跡サービスを使うと、以下のような情報が得られます。

 

  • 飛行中の機体位置(GPSベース)
  • 航空会社・便名・機体記号(レジ番)
  • 高度・速度・航路
  • 出発地と目的地
  • 到着予想時間
  • 飛行経路の履歴
  • 機種や年式

 

このような情報が一般人でも無料で閲覧できることが、驚きと共に「怖い」と感じる人もいる理由のひとつです。

 

「見てはいけない」と言われる理由とは?

「見てはいけない」と言われる理由①:飛行機事故やトラブルを目撃してしまうかも…

フライトレーダーでは、航空機がどこを飛んでいるのかリアルタイムで追えるため、もし事故やトラブルが発生した場合も“その瞬間”を見ることができてしまうのです。

 

たとえば、

  • 突然レーダー上から機体が消える
  • 予定外の空港に着陸している
  • グルグル旋回を続けている

 

こうした異常行動をリアルタイムで見ると、「何か起きているのでは?」と強い不安を感じてしまう人もいます。

 

実際、2020年以降の航空事故や機材トラブルの際には、SNSで「フライトレーダーで追跡してたら機体が消えた」などと投稿され話題になりました。

 

「見てはいけない」と言われる理由②:軍用機・謎の機体を発見してしまう

フライトレーダーには、軍用機や政府関係の特別機が映ることもあります。

 

たとえば:

  • アメリカ空軍の空中給油機や偵察機
  • 日本政府専用機(ボーイング777)
  • 「コールサインなし」の謎の機体

 

中には情報非公開のまま表示されるものや、飛行経路が奇妙な動きをする機体もあり、それを発見したユーザーがSNSなどで

 

「なんか見ちゃいけないものを見た気がする…」

 

と感じることが、「見てはいけない」という印象につながっています。

 

「見てはいけない」と言われる理由③:飛行機の数に圧倒されて怖くなる

実際にアプリを開いてみると、特に日中の時間帯には無数の飛行機が世界中を飛び交っている様子が表示されます。

 

この光景に、思わずこう感じた人もいるかもしれません。

 

  • 「こんなに空が混んでるなんて怖い」
  • 「空がこんなにも人間に支配されてるとは…」
  • 「いつ事故が起きても不思議じゃないのでは?」

 

つまり、視覚的・心理的に不安を感じてしまう人も多いというわけです。

 

「見てはいけない」と言われる理由④:陰謀論・都市伝説との結びつき

YouTubeやTikTok、X(旧Twitter)などでは、以下のような都市伝説的な内容が拡散されることがあります。

 

  • フライトレーダーに表示されない謎の機体が存在する
  • ケムトレイルを撒く機体が映っている
  • 戦争の準備をしている軍用機が飛び交っている

 

これらの多くは証拠不十分な“陰謀論”であることがほとんどですが、あまりにもリアルに作り込まれた動画や投稿があるため、「怖い」「見たくない」と

感じる人が出てくるのです。

 

本当に見てはいけない?いいえ、むしろ知っておくと安心!

これまで紹介してきたように、「見てはいけない」と言われる背景には“心理的な恐怖”や“予期せぬ情報に触れる不安”があります。

 

しかし、フライトレーダーは本来安全や興味関心のための便利なツールです。

 

例えば:

  • 家族や友人の搭乗便を追跡して安心する
  • 空港での到着・出発をリアルタイムで確認
  • 航空業界への理解を深める
  • 世界中の飛行ルートを見て地理の勉強になる

 

つまり、使い方次第で非常に有益なサービスなのです。

 

フライトレーダーを使うときの注意点

  • 過剰な情報に触れすぎない:不安になるなら、通知設定を減らす・使用時間を短くする
  • 陰謀論をうのみにしない:出所不明な情報はスルー
  • リアルタイム情報=確定情報ではない:レーダーに反映される情報にもラグや誤差がある
  • 災害時や事故時は慎重に:SNSで憶測を広めないよう配慮を

 

まとめ:怖さはあるけど、それ以上に「知る」価値がある

「フライトレーダーを見てはいけない」という言葉には、確かにそれなりの理由があります。

 

  • 事故やトラブルの現場をリアルタイムで目撃することがある
  • 軍用機や謎の機体を見つけてしまう可能性
  • 情報量の多さに圧倒されて不安になる
  • 都市伝説と結びつけられやすい

 

しかし一方で、世界の空のリアルを可視化できるツールとして、フライトレーダーは非常に魅力的です。

 

恐怖や不安を煽る投稿が多くなるときこそ、「自分の目で冷静に事実を確かめる」姿勢が大切ではないでしょうか。

 

好奇心と適切な距離感で、空の世界を楽しんでみてください。

 

  • この記事を書いた人

ゆいと

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