日常生活でもビジネスシーンでもよく目にする「株式会社」という言葉。
でもいざ声に出して読むとなると、「カブシキガイシャ」?「カブシキカイシャ」?
と、読み方に迷ったことはありませんか?
この記事では、そんな疑問をスッキリ解消するために、
- 正しい読み方とその理由
- 読み間違いが起きやすい背景
- 実際の使われ方や例
- 他の会社形態の読み方との違い
などをわかりやすく解説していきます。
「株式会社」の正しい読み方は?
正解は「かぶしきがいしゃ」
まず結論からお伝えすると、「株式会社」の正しい読み方は「かぶしきがいしゃ」です。
「会社」は通常「かいしゃ」と読みますが、「株式会社」となると「がいしゃ」に変わります。
これは、漢字の読み方のルール「連濁(れんだく)」が関係しています。
なぜ「かいしゃ」ではなく「がいしゃ」になるの?
「連濁(れんだく)」とは?
連濁とは、2つ以上の語が結びついて1つの言葉になるとき、後ろの語の頭文字が濁音(が、ざ、だ、ば、など)になる現象のことです。
例
- 手紙(て+かみ → てがみ)
- 花火(はな+ひ → はなび)
同じように、
- 株式(かぶしき)+会社(かいしゃ) → かぶしきがいしゃ
となるわけです。
つまり「会社」は単独なら「かいしゃ」と読みますが、「株式会社」では「がいしゃ」になるのが自然な形です。
「かぶしきかいしゃ」と読むのは間違い?
実は、間違いとまでは言えないが…
「かぶしきかいしゃ」と読んでしまう人もいますし、実際に日常会話ではそう言っている人も見かけます。
ですが、公的な場面やビジネス文書、ニュースなどでは「かぶしきがいしゃ」が正式で一般的な読み方とされています。
誤読扱いされる可能性もある
- 就職活動の面接
- プレゼンやスピーチ
- お客様対応
などの場面では、「かぶしきかいしゃ」と読むと「あれ?」と思われる可能性があるため注意が必要です。
実際の使われ方を見てみよう
アナウンサーや報道ではどう読んでいる?
テレビのニュースやラジオのビジネス番組で「株式会社◯◯」と紹介されるとき、必ず「かぶしきがいしゃ」と読まれています。
これは、放送業界でも「かぶしきがいしゃ」が正しいとされているからです。
法律文書や公的機関でも「がいしゃ」が基本
例えば、登記簿謄本や法人登記に関する文書でも、読み仮名として「かぶしきがいしゃ」と記載されるのが一般的。
国税庁の法人番号検索システムなどでも、「かぶしきがいしゃ」と表示されることが多いです。
会社名に含まれる場合の読み方は?
「株式会社◯◯」と「◯◯株式会社」の違い
「株式会社」という語は、会社名の前にも後ろにも使われます。
例
- 株式会社サクッと:かぶしきがいしゃサクッと
- サクッと株式会社:サクッとかぶしきがいしゃ
どちらも意味に違いはありませんが、読み方は変わらず「がいしゃ」です。
ただし、会社によっては自社名を「かぶしきかいしゃ」と読むようにしているケースもあります。
その場合は、企業の公式発表やホームページのフリガナ表記に従うのがベストです。
他の会社形態の読み方は?
「株式会社」以外にも、いくつかの法人形態が存在しますが、それぞれの読み方にも注意が必要です。
会社形態 | 正しい読み方 | 備考 |
---|---|---|
合同会社 | ごうどうがいしゃ | 「がいしゃ」が正式 |
合名会社 | ごうめいがいしゃ | 同上 |
合資会社 | ごうしがいしゃ | 同上 |
有限会社 | ゆうげんがいしゃ | 現在は新設不可だが読みは同じ |
すべて「会社」の部分は「がいしゃ」と読むのがルールです。
これは、「株式会社」と同様に連濁の法則が働いているためです。
読み方の違いがビジネスに与える影響とは?
信頼感・専門性が左右されることも
ビジネスの現場では、正しい言葉遣いや発音が重要視されます。
とくに顧客や取引先とのやり取りにおいては、読み方一つで「この人、ちゃんと分かってるな」と思われるか、「ちょっと雑だな」と思われるかが変わることも。
「かぶしきがいしゃ」という読み方を正しく使えると、知的で信頼のおける印象を与えやすいので、ぜひ意識してみてください。
まとめ:正しくは「かぶしきがいしゃ」!ビジネスシーンでは特に注意
- 「株式会社」は「かぶしきがいしゃ」と読むのが正式
- 連濁のルールで「かいしゃ」→「がいしゃ」になる
- 「かぶしきかいしゃ」と読む人もいるが、正式な場では避けた方が無難
- 他の会社形態もすべて「がいしゃ」と読む
- 正しい読み方を身につけて、ビジネスでも信頼される言葉遣いを!