雑学

アスタリスクと米印(※)の違いとは?意味・使い分けをやさしく解説

文章や資料、Webサイトなどを見ていて、ふと疑問に思う記号がありますよね。

その代表が「※(米印)」と「*(アスタリスク)」です。

 

  • どっちも注釈を入れる記号だけど、違いってあるの?
  • ビジネス文書やメールで使うとき、どっちが正しいの?
  • 書式やフォントで形が似ていて、混同してしまう…

 

こういった疑問をお持ちの方のために、この記事ではアスタリスクと米印の違い・正しい使い分けについて、わかりやすく解説していきます!

 

まずは定義から:アスタリスクとは?

アスタリスク(*)とは

「アスタリスク(Asterisk)」は、欧文圏で使われる記号のひとつで、星型の「*」の形をしています。

 

主に以下のような用途があります。

 

アスタリスク(*)主な使い方

  • 数学での掛け算(例:3 * 5 = 15)
  • コンピュータプログラミングでのワイルドカードや特殊命令
  • 英語文中での脚注や注釈記号(例:He is 6' tall*)

 

アスタリスク(*)由来と表記の特徴

  • 語源はギリシャ語で「小さな星」を意味する「asteriskos」
  • 欧米のキーボードでは「Shift + 8」で入力可能
  • 日本語入力でも「*」で表示される

 

つまり、アスタリスクはグローバルに使われている標準的な記号なんですね。

 

一方、米印(※)とは?

米印とは

「米印(こめじるし)」は、日本独自の記号です。

漢字の「米」に似た形をしていることから、そう呼ばれるようになりました。

 

米印(※)主な使い方

  • 日本語の文章中での注釈・補足情報
  • 契約書・書類・チラシ・パッケージの説明など
  • 注釈番号がある場合、数字や丸印(※1、※2)とセットで使うことも多い

 

米印(※)表記の特徴

  • 日本語の文字として扱われるため、全角(全角スペースにフィットするサイズ)
  • 読み方は「こめじるし」と読む
  • キーボード入力:IMEで「こめ」→変換で「※」にできる

 

似ているようで実は違う!アスタリスクと米印の違い

比較項目 アスタリスク(*) 米印(※)
使用言語 主に英語・プログラミング言語など 主に日本語
主な用途 計算、検索、注釈、コードなど 注釈、補足、注意書きなど
入力方法 半角(Shift + 8) 日本語IMEで「こめ」と入力
見た目 小さな星型 漢字「米」に似た形
使用場所の例 英文メール、数式、Webコード 日本語の書類、広告、案内板など
視認性・視覚効果 シンプルで軽い印象 目立つ、強調効果が高い

 

どちらを使えばいい?ケース別おすすめ

日本語の文書や説明資料 → 米印(※)

米印は、日本語圏で「注釈」「注意」「補足」のマークとして非常によく使われます

 

契約書や注意書き、パッケージの裏面などでも頻出です。

 

例:
この商品は※一部店舗では取り扱いがありません。

※1:キャンペーンは4月末までです。

 

英語・数式・プログラミング → アスタリスク(*)

英語文やプログラミングでは、アスタリスクがスタンダードです。

 

例:
All fields marked with * are required.
int *ptr; // ポインタ変数

 

また、Webやテキストベースのシステムでは、全角文字が表示崩れを起こすことがあるため、半角のアスタリスクの方が安全です。

 

フォントや見た目にも注意!

フォントによっては、アスタリスクと米印の見た目がかなり似てしまうことがあります。

 

たとえば、MS ゴシックやメイリオなど日本語フォントでは区別がつきやすいですが、モノスペース(等幅フォント)などでは形が近くて間違えやすいです。

 

文書を作るときは、相手にどう見えるかを意識して選ぶのがおすすめです。

 

実はこんな使い方もある!補足知識

アスタリスクのユニークな使い方

  • 検索エンジンのワイルドカード(例:「AI * 利用」など)
  • Markdown記法での強調表示(例:*強調*強調
  • SNSでの補足訂正(例:「あ、さっきのは3人じゃなくて4人*」)

 

米印の慣習的な使い方

  • 注意喚起のマーク(「※お取り扱いにはご注意ください」など)
  • 脚注番号として使用(例:※1、※2)
  • 複数の注釈に使う場合:※、※※、※※※など繰り返しもOK

 

まとめ:用途に応じて正しく使い分けよう!

アスタリスク(*)と米印(※)は、見た目は似ていても、由来も用途も異なる記号です。

 

ポイントまとめ

  • アスタリスク(*):英語・数式・プログラミングで使われる、半角の星型記号
  • 米印(※):日本語の注釈や注意書きに使われる全角記号
  • 文脈に応じて適切に使い分けることで、読みやすく誤解のない文書が作れる

 

普段何気なく使っている記号にも、実はしっかり意味やルールがあります。

 

ちょっとした使い分けで、文章の伝わりやすさやプロっぽさがぐんと上がりますよ!

 

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ゆいと

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