最近、SNSや動画コンテンツ、さらには音楽の中で「トントントン、ツーツーツー、トントントン」というリズムを耳にしたことはありませんか?
一見、ただのリズムのように聞こえますが、実はこの音列は重要な意味を持つ「モールス信号」の一種であり、世界共通の遭難信号「SOS」を示しているのです。
この記事では、この「トントントン、ツーツーツー、トントントン」の正体について深掘りしながら、モールス信号やSOSの意味・由来、そして現代における活用例まで、わかりやすく解説していきます。
目次
そもそもモールス信号とは?
■ モールス信号の基本
モールス信号(Morse code)は、点(短い音=トン)と線(長い音=ツー)を組み合わせて文字や記号を表す通信手段です。
19世紀のアメリカ人発明家サミュエル・モールスによって開発されました。
この信号は、
- 光
- 音
- 電波
といった媒体で伝えることができ、特に音のパターンによる通信方法として、軍事・航海・通信業界などで長年活用されてきました。
「トントントン ツーツーツー トントントン」は「SOS」を意味する!
■ 「SOS」のモールス表記
「SOS」は、モールス信号で以下のように表されます。
S → ・・・(トントントン)
O → ―――(ツーツーツー)
S → ・・・(トントントン)
つまり、
「トントントン ツーツーツー トントントン」=「SOS」
という意味になります。
■ SOSの由来は?
「SOS」は一部では「Save Our Souls(我々の魂を救え)」や「Save Our Ship(我々の船を救え)」の略だと紹介されることがありますが、実は特定の言葉の略語ではありません。
この信号が採用された理由はシンプルで、「覚えやすく、打ちやすく、間違いにくい」からです。S(・・・)とO(―――)の組み合わせは明確なリズムとして聞き取りやすく、緊急時に非常に有効なのです。
実際に使われてきたSOS信号の歴史
海上での遭難信号としての起源
「SOS」が公式な国際遭難信号として採用されたのは、1906年の国際無線電信会議。
以降、無線技術が発展する中で、船舶や航空機、軍事通信における緊急連絡手段として世界的に定着していきました。
中でも有名なのが、1912年に沈没したタイタニック号の無線交信です。
沈没直前に「CQD(従来の遭難信号)」と「SOS」の両方が送信された記録があり、この事件を機に「SOS」という信号が広く認知されるようになったと言われています。
なぜ「音」だけで意味が伝わるのか?
モールス信号の優れた点は、視覚が届かない場所でも音や振動だけでメッセージを伝えられることです。
例えば、暗闇の中、煙の中、水中など、言葉を発することができない状況でも、「トン」「ツー」といった単純な音のリズムで緊急信号を伝達できるのです。
現代における「トントントン ツーツーツー」の使われ方
「トントントン ツーツーツー」の使われ方1. 音楽での表現
最近では、TikTokなどで人気のアーティスト「こっちのけんと」さんの楽曲『はいよろこんで』の中でも、「トントントン ツーツーツー トントントン」のリズムが登場します。
このフレーズは、作詞者の「誰か助けてくれ」という思いを表現する比喩的なSOSとして使われています。
現代人が感じる孤独や苦しみを、モールス信号という古典的な手段で表すアイディアが、多くの共感を呼んでいます。
「トントントン ツーツーツー」の使われ方2. SNSやネットスラングとして
TwitterやInstagramなどでは、
- 「助けて~トントントン ツーツーツー……」
- 「心の中はいつもSOS(トントントンツーツーツー)」
のように、日常のちょっとした困りごとやメンタルの叫びを「SOS」として表現するのが若者を中心に流行しています。
深刻すぎないユーモアを交えた表現として、現代の「助けてアピール」にモールス信号が使われているというのは興味深い文化的変化です。
覚えておきたい!モールス信号の基本例
ここで、他のアルファベットのモールス信号をいくつかご紹介します
文字 | 信号 | 読み方 |
---|---|---|
A | ・- | トンツー |
B | -・・・ | ツートントントン |
C | -・-・ | ツートントーツー |
E | ・ | トン |
T | - | ツー |
モールス信号の構造は単純ですが、繰り返し練習すれば覚えやすいのも特徴です。
まとめ|「トントントン ツーツーツー」は心のSOSかもしれない
今回の記事では、「トントントン ツーツーツー トントントン」という不思議なリズムの正体がモールス信号の「SOS」であることを紹介しました。
要点まとめ
- 「トントントン ツーツーツー トントントン」は「SOS」=緊急信号
- モールス信号は点(トン)と線(ツー)の組み合わせで通信する手段
- SOSは特定の略語ではなく、覚えやすく送信しやすい信号として採用
- 現代では音楽やSNSで「助けて」「つらい」気持ちを表す比喩表現としても活用
「トントントン、ツーツーツー……」という音の裏には、誰かの心の叫びが隠れているかもしれません。
もし身近な人が冗談っぽくこのフレーズを発していたら、ちょっとだけ気にかけてあげるのも良いかもしれませんね。