「彼についていく」「時代についていけない」「先生についていく」
日常会話や文章でよく出てくる「ついていく」という表現。
でも、いざ文字にしようとすると、
「ついていく」って漢字でどう書くの?
「付いていく」?「就いていく」?それとも全部ひらがな?
と、迷ってしまうことってありませんか?
実は「ついていく」は、意味によって使う漢字が異なる表現なんです!
この記事では、「ついていく」の正しい漢字表記の使い分けを、例文とともにわかりやすく解説します。
間違いやすいポイントや、どんなときにひらがな表記にするべきかも解説しますので、ぜひ最後まで読んでみてください!
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「ついていく」の基本的な意味とは?
まずは、「ついていく」という言葉がどんな意味で使われているのか、代表的な使い方を整理しておきましょう。
「ついていく」の主な意味は大きく3つ
意味 | 具体例 | 主な漢字表記 |
---|---|---|
① 物理的に後を追う | 彼についていく | 付いていく |
② 師匠・先生のもとで学ぶ | 有名な職人についていく | 就いていく |
③ 状況・変化に対応する | 時代についていくのが大変 | ひらがな(ついていく) |
意味①「付いていく」=誰かのあとを追いかける
一番よく使われるパターンがこれです。
「付く」=誰か・何かに物理的にくっついていく動作
例文
- 子どもが母親に付いていく
- 案内人に付いていって建物を見学する
- ペットが飼い主にぴったり付いていく
このように、「誰かのあとを実際に歩いてついていく」という意味では「付いていく」が自然です。
※「付き従う」などの言い方もありますが、「付き」は動作の継続性を強調します。
意味②「就いていく」=弟子入りする・師事する
人に教えを受ける、修業する、ついて学ぶという意味では「就いていく」が適切です。
「就く」=職や師のもとにつく
例文
- 弁護士に就いていくことで法律を学ぶ
- 一流の寿司職人に就いて修行する
- ダンサーとして有名な先生に就いていく
このように、「~のもとで学ぶ」「弟子入りする」というニュアンスがあるときは、「就く」という漢字を使いましょう。
意味③「ついていく(ひらがな表記)」=比喩・抽象的な表現
次に、「ついていく」が物理的な動作ではなく、比喩的・抽象的な意味で使われる場合です。
このような場合は、漢字にしない=ひらがな表記が基本とされています。
ひらがなにする理由
- 意味が多義的で曖昧だから
- 読みやすさを優先するため
- 文脈上、漢字が適切でないと判断されるケースが多い
例文
- この難しい授業にはついていけない
- 急な社会の変化についていくのは大変だ
- チームのスピードについていくのがやっと
これらの文では、「物理的についていく」でも「弟子入り」でもなく、能力や理解、感覚が追いつくかどうかという意味ですよね。
こういうときは、ひらがなで「ついていく」と表記するのがベストです。
ひらがなにすべき場面・あえて避けたい漢字
「なんでもかんでも漢字にすれば正しい」というわけではありません。
特に以下のような場面では、ひらがなで書いたほうが自然になります。
① 文の意味が曖昧で、どの漢字が適切かわからないとき
- 「先輩についていく」 → 「付く」と「就く」どちらとも取れる?
読者の混乱を避けるため、ひらがな表記でOK
② 読みにくい・堅苦しくなるとき
漢字を多用しすぎると、文章が固くなりすぎる場合があります。
- 「上司に就いていく覚悟だ」
「ついていく覚悟だ」のほうが柔らかく自然
まとめ|「ついていく」の正しい漢字と使い分け
最後に、今回のポイントを一覧でおさらいしましょう!
意味 | 使う漢字 | 例文 |
---|---|---|
① 後を追う | 付いていく | 「子どもが母親に付いていく」 |
② 師につく | 就いていく | 「寿司職人に就いていく」 |
③ 理解・スピード・変化に対応 | ついていく(ひらがな) | 「時代についていくのが大変」 |
おまけ:間違いやすい表記にも注意!
- 「就いていく」→「歩いて後ろをついていく」という意味では誤用
- 「付いていく」→「勉強についていく」などの意味には不自然
こういう微妙な違いを見分けられると、文章表現が一気に上達しますよ!